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06
25
薄藍のあじさいが咲いた日
P3
順平→主人公/麻斬

誕生日の話

誰もが彼に、「おめでとう」と抱きしめただろうか…。



今日も寮に帰れば、誰も居なかった。
誕生日の23日は結局過ぎて終わっていた。
正直な話、麻斬は自分の誕生日すら忘れている。
従兄弟の夜は、実家に用があるとの事で、一時部屋を空けている。

何か、自販機以外の飲み物は無いかと思って、冷蔵庫を開けてみる。

そこにあったのは、2〜3人前であろうホールケーキが一つ置いてあった。
そのケーキには、
『Asagiri Happy Birthday』
と書かれていた。

その時、厨房へ順平が入ってきた。
「あ、バレちゃった…?」
やや驚いた表情で言う順平。
「あの…これ…」
戸惑うように、麻斬は聞き出そうとした。が、言葉が詰まってしまった。

「あーあの。そ、ソレ?一昨日、お前誕生日だったじゃん?だから祝ってあげよっかなー…って…」
順平は顔を赤くして、ニヤニヤと笑いながら言った。
「え?」
麻斬は頭に、はてなマークを浮かべた。
「あー。鏡と一緒に言ってたんだ!そ、そしたら、アイツ急に実家のオヤジに呼ばれたからってさー、いなくなっちゃったじゃん?」
「う、うん」
「だから、二人で半分子しね?」
「ん〜…僕、甘いのあんまり得意じゃないんだよね…だから、順平君が沢山食べて良いよ…?あ。でも、夜君の分残してあげてね。絶対あの子食べないと『死んじゃう!』とか言っちゃうとこあるから…それくらい甘い物好きなんだ…だから…」
「わ、分かった…!じゃぁ、アイツの分も、な?」
「うん…あ、有難う」
その言葉で、一瞬麻斬の目が潤んだように見えた。
「じゃぁ、切るから」

順平は、夜と自分のは同じくらいの大きさ、麻斬の分はやや少なめにケーキを切った。

分けたケーキを麻斬の部屋に運んで、小さなテーブルを出してその上にケーキを載せた。
「おめでとな、麻斬。何か俺、こういうの初めてかも…ハズイ…」
その言葉を言った途端なのか、それよりも少し前なのか、順平は今更麻斬が泣いている事に気付いた。
「あ!やべっ!俺っち、何か悪い事した?」
動揺を隠せずに戸惑い焦る順平をよそに、ふるふると首を横に振る。
「僕…友達とか、そういうのに誕生日祝ってもらえたの、初めてだから…だから…」
そう言って、更に泣いた。
「そっか…あーもー、泣くなよ」
「うぇ〜ん、だって、だってぇ…」
泣きじゃくる麻斬に、順平は寄り添って頭を撫でた。
麻斬は、順平の肩に顔を埋めた。


「落ち着いたか?」
「うん…お腹空いた…」
「ははは。じゃぁ喰うか」
「うん」


 ───次は、抱きしめて『おめでとう』って言ってやるからな。



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